富士山5合目に「関所」、午後2時~翌午前3時は閉鎖…山梨県・吉田ルート

7月1日の山開きへ準備進む

富士山の入山規制のために、山梨県が整備を進めていた吉田ルート5合目の常設ゲートが完成し、13日に報道陣に披露された。安全指導を担う県の「富士山レンジャー」らによる登山者指導の予行演習も行われるなど、7月1日に予定される山開きへ向けた、準備が進められている。
ゲートは富士山の景観や信仰の山としてのイメージに合わせて、鳥居の意匠を取り入れた関所風のデザイン。大きさは幅約8メートルで、高さは3・5メートル程度。厳しい気候に耐えられるよう強固な鉄骨で造られた。
県によると、今夏のゲート閉鎖時間は、昨年より開始を2時間前倒しし、午後2時~翌午前3時。閉鎖時間中は中央の扉(幅約4メートル・高さ2・3メートルほど)を閉め、下山者や山小屋に宿泊する登山者は両横の通用門から出入りする。
ゲートの前には、巡視や指導を行う「県富士登山適正化指導員」が常駐し、通行料を支払った証しのリストバンドの有無を確認する。
この日の予行演習では、軽装登山者への指導や、今夏から入山前に行われる順守事項の誓約などの動きを確認した。

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