さらなる「絆の種」まくご訪問に 佳子さま、ご帰国へ 日系人らと交流深められ

4日からブラジルを公式訪問していた秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまが現地での日程を終え、帰国の途に就かれた。両国の絆を再確認し、さらに強固な「絆の種」をまくご訪問となった。
「日本とブラジルの友好関係も、様々な分野で花を咲かせており、新しいつぼみもふくらみつつあるように思います」
佳子さまは、現地時間の11日に開催された外交関係樹立130周年の記念午餐会(昼食会)にご臨席。その際、両国関係を花になぞらえ「関係する方々のご努力が実り、たくさんのつぼみが美しく花開くことを願っております」と、未来への期待を込められた。
今回のご訪問で佳子さまは、各地で労苦を重ねた日系人に寄り添い、関係者と交流を深められた。
最初の移民がブラジルへ到着したのは1908(明治41)年。その後も多くの日本人が海を渡り、ブラジルには現在、世界最多の日系人が暮らす。
昭和以降は皇族方が幾度となく同国をご訪問。各地で日系人と交流し、ゆかりの場所へ足を運ばれている。今年3月には天皇、皇后両陛下が国賓として来日したブラジルのルラ大統領を招き、皇居・宮殿で宮中晩餐(ばんさん)会を催された。
昼食会後、別の部屋で飲み物を手に歓談する「後席(こうせき)」に陪席した佳子さまは、多くの関係者に挨拶を重ねられていた。
ブラジルに到着した当日から、次々と行事に臨まれた佳子さま。11日間の滞在中に8都市を巡る「過密日程」の中で、日系人ら一人一人と時間の許す限り、こやかに懇談された。佳子さまの訪問先には笑顔が広がり、うれし涙を流す人の姿もあった。
お住まいの赤坂御用地(東京都港区)で育つ南米原産の落葉高木「イペー」について「毎年花を咲かせます」と述べられていた佳子さま。今回、訪問されたマリンガで、記念に植樹されたイペーの木に水やりをされる一幕もあった。各地には、これまで皇族方が植樹された木々が成長し、繁っていた。(吉沢智美)

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