公務を“仮病”で休んで万博のイベントに参加した、大阪・藤井寺市の市議会議員。“市の特産品をアピールするイベントに早く出向き、地元をPRしたかった気持ちが大きかった”と釈明しました。
6月18日、大阪府の藤井寺市議会で全会一致で可決されたのは、生田達也市議(54)への辞職勧告決議案です。
生田市議は6月6日、市の農業委員会を「体調不良」を理由に欠席。
しかし、生田市議のSNSには、同じ日に、自らが役員を務める水産会社が出展する大阪・関西万博のイベントに参加したと報告されていました。
当初(10日)、生田市議は経緯について「朝から体調が悪く病院で注射を打ってもらった」「1時間ほど横になっていたら、体調が良くなったので万博に行った」などと市議会に説明。
しかし、病院の明細書などの提出を求められると、一転して全て虚偽だと認めたということです。
18日の市議会では…
生田達也・藤井寺市議
「虚偽を正当化するために、保身のための虚偽を重ねました。誠に申し訳ございませんでした」
なぜウソをついてまで万博へ行ったのか。MBSの取材に対し…
生田達也・藤井寺市議
「藤井寺市の特産品をアピールするイベントがございましたので、少しでもそちらに早く出向いて、地元をPRさせていただきたかったという気持ちが大きくて」
生田市議が所属する「大阪維新の会」は、17日付けで生田市議を除名処分としました。
生田市議は自身の進退について…
生田達也・藤井寺市議
「無所属で本市のために誠心誠意頑張りまして、信頼回復に努めてまいりたいと思っています」
大阪維新の会の横山代表代行は18日、次のように述べました。
大阪維新の会・横山英幸代表代行
「信頼を損ねるような行動が出たことに関しては、大阪維新の会の代表代行としても本当におわびしたい」
「辞職については本人が政治家の矜持として判断いただきたいと思います」