八潮陥没事故、避難所運営や水道管工事など市負担費用を埼玉県に請求へ…「請求項目は数百」10億円規模か

埼玉県八潮市の県道陥没事故を受け、八潮市は16日の市議会で、市が負担した避難所運営や水道管の工事などの費用について、埼玉県に請求する方針を明らかにした。金額は議会で公表しなかったが、市幹部によると、総額10億円規模になる見込みだ。
市は議会一般質問で「陥没は自然災害ではなく人為災害。県管理の下水道管が原因である以上、県に費用を請求する」と答弁した。崩落現場近くを通る市管理の水道管切り替え工事費や、事故対応にあたった市職員の時間外勤務手当などが対象になるという。
事故は1月28日に発生し、避難所は翌29日未明に開設された。県が用意したホテルに避難者が移る2月11日まで、のべ368人が利用した。避難所の運営費には食費や飲料水代、光熱費などが含まれ、市はこれまで予備費などで捻出してきた。
今後、金額を精査した上で県に請求する。大山忍市長は取材に対し、「請求項目は数百に上るが、市の負担分は県に補償を求めたい」と述べた。

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