新燃岳噴火警戒レベル3に引き上げ 気象台「22日より大きな噴火の可能性も」地元住民は観光への影響懸念 鹿児島

霧島連山の新燃岳は23日警戒レベルが3に引き上げられました。気象台は「おとといより規模の大きな噴火が発生する可能性もある」として警戒を呼びかけています。
22日、7年ぶりに噴火した新燃岳。気象庁は23日、現地調査で火山ガスが急増したため噴火警戒レベルを2から、3の「入山規制」に引き上げました。
高千穂河原では朝から、レベルが上がったことを知らせる案内板や、登山道の通行止めの看板が設置されました。
高千穂河原でおよそ70年続く食堂では、本格的な夏山シーズンを前に影響を懸念する声がきかれました。
(高千穂河原抹茶処宗眞 弓削眞知子さん)「夏山登山に客がこれから来られるとワクワクしているところに、また?と。客が少ないのは明らかなので、覚悟している。どうしようもない」
鹿児島地方気象台は24日の月例会見で、予測は難しいとした上で「おとといの噴火よりも大きな規模の噴火が起こる可能性がある」と説明しました。
(鹿児島地方気象台 林幹太火山防災官)「2011年、2018年のマグマ噴火のような形態に移行するか予測は難しい。今回新たにガスの急増がみられ、全体として火山活動が活発化している状況。22日よりも規模の大きな噴火が発生する可能性がある」
気象台は、火口から概ね3キロの範囲で大きな噴石に、概ね2キロの範囲で火砕流に警戒を呼びかけています。

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