「G7で”ぼっち”の石破首相」が他人事じゃないワケ

6月15日~17日にカナダで開催された先進7カ国首脳会議(G7サミット)。各国首脳が和やかに言葉を交わすなかで、石破茂首相のあまりにも寂しい姿が静かに映し出された。
【写真】G7の討議でも“ぼっち”に見える石破首相と、物議を醸した佳子夫人の「G7ファッション」
特に印象的だったのは、歓迎レセプション後、各国首脳が自然に1対1の対話を始めた場面。テーブルの周囲では次々と会話の輪が生まれていくなか、石破首相は自席にただ1人、静かに座ったままだった。
会話に加わることもなく、誰とも視線を交わさない姿は、「そこにいるのに、輪の外にいる」という印象を周囲に残した。
発言していないときこそ問われるのが、視線の向け方や身体の向きといった非言語のふるまいだ。そうした沈黙のなかでこそ、「存在感」は明確に可視化されるのだ。
こうした現象は、政治や外交の舞台に限った話ではない。
たとえば、交流会や商談、会議の合間の雑談など、私たちが日々向き合っているビジネスの現場でも、「沈黙の時間」がその人の印象を左右する場面は少なくない。
「発言しない時間」が、あなたの印象を決めている
多くのビジネスシーンでは、「発言してはじめて参加とみなされる」という暗黙の前提がある。しかし実際には、誰もがその場でスムーズに言葉を発せられるとは限らない。発言のタイミングを計っているうちに、適切な言葉を見つけられず、結果として沈黙してしまうこともあるだろう。
発言力を磨くことはもちろん大切だが、それと同じくらい、発言していない時間の“ふるまい”にも意識を向けたい。
視線を合わせる、落ち着いた態度を保つ、相手の話を真剣に聞いていることが伝わる表情を心がける──こうした非言語的なふるまいは、単なる印象操作ではない。
相手に「この人は状況を理解している」「周囲をよく見て動ける人だ」といった印象を与え、無意識下での評価を高める働きがある。

大勢いる場での発言が苦手な人が「存在感を示す」方法
以下では、石破首相ができていなかった「話していないとき」こそ意識したい「非言語的なふるまい」を4つ紹介する。
1. パーソナルスペースを確保する
発言できないときほど、自分の身体の置き方が空間に与える印象は大きい。姿勢が崩れていたり、椅子にもたれていたり、あるいはたびたびスマートフォンに視線を落とすといった関係のない動きをしてしまうと、瞬時に「この場に関心がない人」として扱われかねない。

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