通信障害で119番繋がらず…「従業員の男性が倒れた」通報も救急要請15分遅れ 男性は搬送先で死亡確認 兵庫・伊丹市

NTT西日本の管内の一部で発生した通信障害の影響で、救急搬送の要請が約15分遅れる事案が発生していたことがわかりました。
NTT西日本によりますと、9月16日午後3時45分頃に通信障害が発生。京都府と大阪府の全域と兵庫県の一部で、固定電話サービスがすべて繋がりにくい状況になりました。
原因は「通信設備の故障」だったということで、およそ50分後の午後4時36分に復旧したということです。
この影響で、兵庫県伊丹市では救急搬送の要請がおよそ15分遅れる事案が発生していたということです。
警察によりますと、時系列はこうです。
▼午後4時20分ごろ
市内のリサイクル会社で、従業員の男性(52)が意識不明の状態で倒れているのを発見
▼午後4時22分
会社の社長が≪携帯電話を使い≫消防に119番通報をするも繋がらず
▼午後4時26分
社長が≪携帯電話を使い≫警察に110番通報「従業員の男性が倒れた」
▼午後4時29分
警察が現場への出動指令を出す。このあと、社長から消防への救急要請の電話がつながっていないことが判明。
▼午後4時37分(通信障害から復旧後とみられる)
警察が消防に連絡し、救急車が出動
▼午後5時42分
搬送先の病院で男性の死亡確認
警察によりますと、従業員の男性は既往症などから病死とみられます。搬送要請の遅れと死亡との因果関係には分からないということです。
NTT西日本によりますと通信障害が発生していた時間帯は、緊急通報への発信も利用できない状況だったということです。

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