昨年は決選投票に進めなかった小泉農相、地元に「今度こそ」の期待広がる…「持ち前の発信力発揮を」

自民党神奈川県連会長の小泉進次郎農相(衆院神奈川11区)が2度目となる党総裁選(22日告示、10月4日投開票)への立候補を正式に表明した20日、地元の有権者らからは「今度こそ勝って」と期待する声が上がった。
小泉氏はこの日、東京都内で開いた記者会見で、「横須賀の事務所で、『自民党は解党的出直しが必要だ』と述べたことをはっきり覚えている」と、党が下野した2009年の初当選時を振り返った。「党再生の取り組みこそ、私の政治家としての原点」と強調し、国民に対し、「(党が)一つ一つ前に進んでいく姿を見ていてください」と呼びかけた。
小泉元首相の次男は、「政界のプリンス」として知名度が高く、長らく将来の総理・総裁候補として注目を集めてきた。昨年の総裁選では党員・党友票が伸び悩み、3位で決選投票に進めなかった。この1年間は、党選対委員長や農相を務め、経験を積んだ。
県内関係者は、再挑戦に期待を寄せている。県連の梅沢裕之幹事長は「党の信頼回復が第一だが、物価高対策など喫緊の課題への対応や、国家の展望も示さなければならない。持ち前の発信力を発揮してほしい」とエールを送った。
県連は特定候補への支持一本化は行わない方針だが、実質的に県関係の国会議員や県議らの多くが小泉氏支持を決めており、党員・党友への呼びかけも強めている。
地元の横須賀、三浦市の有権者も再挑戦を歓迎する。横須賀市浦上台の飲食店経営の女性(64)は「ネームバリューに加え、政治家としてコメ政策でも成果を出した。今度こそ総裁になってほしい。若い小泉さんの発想で、古い体質の自民党に新鮮な空気を入れてほしい。所得向上も実施してもらいたい」と話す。
三浦市の城ヶ島で乾物店を営む女性(78)は「以前、地元に来たときにうちにも立ち寄って、優しく話しかけてくれたのが好印象だった。総裁になったら、親身に国民の声に耳を傾けて政治をやってくれるはず」と期待した。

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