那覇市有地の所有権争いを巡る汚職事件で、現金計5000万円の賄賂を受領したとして、収賄罪に問われた那覇市議会元議長、久高友弘被告(77)の初公判が24日、那覇地裁(小畑和彦裁判長)であり、同被告は起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、久高被告自身が賄賂を要求し、受け取った現金は選挙費用や自宅の修繕費などに使われたと指摘。汚職疑惑が報道されると、事情を知る知人に「余計な話はするな」と口止めを図ったとした。
起訴状によると、久高被告は2020年12月、市有地の所有権争いで便宜を図る見返りとして、500万円を元総会屋の小池隆一被告(82)らから議長室で受領。21年2月には、所有権を主張する人物の後見人で飲食店経営の村山末子被告(72)と共謀し、小池被告ら3人から議長室で4500万円を受け取ったとされる。 [時事通信社]