前橋市の小川晶市長(42)が既婚の男性職員とホテルに10回以上行っていた問題を受けて市は30日、市民の意見を市政に反映させるため、10月4日に開催予定だった市長と市民が直接対話する「タウンミーティング」を中止すると発表した。
市によると、今回は市内の公共交通に関するイベントとの同時開催で、バスやタクシーなど公共交通のあり方を話し合う予定だった。イベントは予定通り実施される。市市民協働課は「公共交通に関する意見交換が困難になる可能性があり、中止を判断した」とした。
タウンミーティングは、昨年2月に初当選した小川市長の公約の一つで、「大規模タウンミーティング」はこれまでに計8回開催された。市議会の富田公隆議長は30日、「市職員の負担もあるので、しっかり考えながら責任を果たしてほしい」と述べた。
また、富田議長は各会派から出た意見や質問を踏まえ、「(条例に)市長は市民に対し、高潔性を明らかにしなければならない、とある」として、市の政治倫理条例に抵触する可能性を指摘した。