吉村洋文代表、自民党と連立で党の「消滅リスク」も覚悟 批判の玉木代表には“共闘”呼びかけ

日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)が16日、自民党と連立を組むことで「(維新が)消滅するリスクはあると思う」と語った。自民と維新が連立政権の樹立を視野に政策協議を始めることに合意し、政界に激震が走った一夜明け。府庁で取材に応じ、「消滅危機」を口にした。
自民に吸収されて党が消滅する懸念を問われると、「日本の本質的な構造改革を本気で実行していく機会があるならば、消滅するリスクを負ってでも日本のために挑戦すべきだと考えている」と覚悟を口にした。
吉村氏は15日、急きょ上京し、国会内で自民党の高市早苗総裁と会談後、大阪にとんぼ返り。公務の合間に取材対応した。
この日午後、テレビ番組に出演した吉村氏は維新が実現を求める政策の項目は「副首都構想」や社会保障改革など3ページに及ぶと明かした。政策協議では「合意ができるのかが重要だ。その先のことは合意がまとまれば首相指名で高市総裁の名前を書き、連立をどうするのかも判断する」と強調した。
一方で国民民主党の玉木雄一郎代表が維新に対し「二枚舌みたいな感じで扱われて残念だ」と批判したことに「他党を批判するよりは自党の政策をどうやって実現するのか、そこに注力されたほうがいいのではないかなと思う」と言葉を強め、「高市新総裁と国民民主党は政策の共通性が高いと思っている。そこはしっかりと連携してやればいいのではないか」と“共闘”を呼びかけた。【松浦隆司】

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