永田町が揺れている──10月4日に投開票が行われた自民党総裁選で高市早苗氏(64才)が勝利。”日本初の女性首相誕生”への期待が高まったのも束の間、10月10日に公明党が自公連立からの離脱を表明した。これにより26年に及ぶ協力関係は崩壊し、高市首相誕生に黄色信号がともる事態となった。
「決定打となったのは、高市氏が打ち出した党役員人事です。派閥裏金事件で処分された萩生田光一氏(62才)を幹事長代行に据えるなど、『政治とカネ』問題の解決を訴えてきた公明党の心情を逆撫でするような人選でした。
さらに総裁選直後、高市氏が公明党を差し置いて真っ先に国民民主党に接近するなど、公明党からすれば”軽んじられている”と受け取ってもおかしくないような行動を連発。ついに堪忍袋の緒が切れた格好です」(政治部記者)
新総裁率いる自民に暗雲が垂れこめる中、急速に存在感を増したのが国民民主党の玉木雄一郎代表(56才)だ。
「昨秋の衆院選では”永田町のユーチューバー”を自称。巧みなSNS戦略と『手取りを増やす』という簡潔なメッセージが多くの現役世代・若者層から支持を集め、一躍キャスティングボートを握る存在になりました。
野党一本化をめざす立憲民主党の野田佳彦代表(68才)は、首班指名選挙で玉木氏に投票することが『有力な選択肢』と秋波を送るなど、”玉木新首相”誕生の機運がにわかに高まっています。一連の動きを受け、玉木氏は10月10日、記者団に対し『私は内閣総理大臣を務める覚悟があります』と堂々宣言しました」(前出・政治部記者)
しかし私生活の面で、玉木氏の脇の甘さを危惧する声も少なくない。
「衆院選の躍進に沸いた直後の昨年11月、玉木氏の故郷・香川県高松市の観光大使を務めた元グラビアアイドルとの不倫密会が報じられ、本人が『おおむね事実』と報道を認めました。選挙中、《妻です》というタスキをかけて地元を駆け回っていた妻からは、『いちばん近くにいる人を守れない人は国を守れない』と叱責されたそうです」(前出・政治部記者)
そんな中、報道を受けて公の場から姿を消していた”お相手”が、最近になってひっそりと動き始めていた。
「今春からインスタグラムへの投稿を少しずつ始め、参院選が行われた7月は数日に1回のペースで投稿しています。さらに8月には、香川で3年に1度開催される『瀬戸内国際芸術祭』を宣伝。これは秋篠宮家の紀子さまと佳子さまが訪問されるなど、国内外で注目のイベントで、玉木氏と関係の深い地元議員もこぞって参加していました。SNSであえてこのイベントに言及した姿に、地元では”彼女がまた動き出した”と話題になっていました」(地元関係者)
一方、一度は玉木氏に裏切られた糟糠の妻は、いまでも夫を献身的に支えているという。
「不倫騒動で夫婦の危機が囁かれ、奥さんはしばらく地元に現れませんでしたが、今年5月以降、地元の県議らとともに街宣活動を始めています。自分のために汗を流し、地道に活動するその姿を見て、玉木さんも”二度と妻を泣かせてはいけない”と覚悟を固めたようです」(前出・地元関係者)
動き始めた、玉木氏をとりまく2人の女性たち。彼はいちばん近い人を守り、国を守ることができるだろうか。
※女性セブン2025年10月30日号