老人ホーム2人殺害、容疑者は事件後逃走せず…施設周辺に6時間とどまる

埼玉県鶴ヶ島市の介護付き有料老人ホーム「若葉ナーシングホーム」で入所者の高齢女性2人が死亡した事件で、殺人容疑で逮捕された元職員の木村斗哉容疑者(22)が事件後の約6時間、施設周辺にとどまっていたことが捜査関係者への取材でわかった。施設から約250メートル離れた路上で身柄を確保されるまで、辺りを行き来する姿が防犯カメラに映っていたという。県警は逃走しなかった理由を調べている。
捜査関係者によると、木村容疑者は15日午前1時台、施設1階の職員用出入り口から侵入した。防犯カメラの映像などから、5階居室で入所者の小林登志子さん(89)を殺害後、4階居室で上井アキ子さん(89)を襲ったとみられる。2時台に施設を出てから約6時間後の8時42分、警察官に身柄を確保された。
木村容疑者の自宅アパートは埼玉県熊谷市にあり、施設から約20キロ離れている。「電車賃がなく、自転車を使った」と供述しており、施設の近くまで自転車で来ていた。身柄を確保された時、所持金はなかったという。事件後、施設から約600メートルの路上に血のついたナイフなどが入ったバッグを捨てたとみられ、自転車も近くに放置されていた。
木村容疑者は2023年5月~24年7月、施設で働き、小林さんや上井さんと面識があった。
県警幹部によると、木村容疑者は「2人の首を絞め、ナイフで胸のあたりを刺した」と供述。県警は、木村容疑者がベッドで寝ていた2人の首を絞めた後、ナイフで刺したとみている。司法解剖の結果、2人の死因は首を圧迫されたことによる窒息とみられる。
「夜勤の職員に知られないよう、エレベーターを使わずに上の階に向かった」とも供述しており、県警は施設中央の階段で2人の居室に向かったとみている。

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