「ノースサファリ」運営会社を都市計画法違反容疑で捜索…市街化調整区域内で無許可開発か

都市計画法で禁じられた市街化調整区域内での無許可開発が発覚し、9月末に閉園した札幌市南区の民間動物園「ノースサファリサッポロ」を巡り、北海道警は23日朝、同法違反などの容疑で運営会社「サクセス観光」の関係先の捜索を始めた。
園の敷地は全て市街化調整区域内にあり、本来は市の事前許可を得なければ獣舎などを整備できないはずだった。市は2004年10月に無許可で建設工事が行われていることを把握し、許可を得るよう行政指導したが、同社は応じることなく05年7月に開園を強行。その後も法令順守を求める行政指導を無視して拡張を続け、昨年12月には違法建築の数が183棟に達した。
長年の法令違反に対する批判が高まり、同社は9月30日に閉園した。しかし、直前の同18日に市が実施した立ち入り調査では、122棟が撤去されずに残っていることが確認された。市などによると、園内には現在も多数の動物が飼育されているという。
市は同社に対し、12月26日までに全施設を撤去するよう勧告。応じない場合は都市計画法に基づく「除却命令」を出す方針を示している。

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