27日午前10時45分ごろ、岩手県一関市厳美町の民家で「住人と連絡が取れない」と親族から県警一関署に通報があった。現場に駆け付けた同署員が、庭で倒れている無職佐藤富雄さん(67)の遺体を発見。遺体は損傷が激しく、動物にかまれた傷や爪痕が残っていた。
市などによると、現場付近で同日午後2時前、地元猟友会のメンバーが体長約1.5メートルの雄グマ1頭を駆除した。同署は佐藤さんがクマに襲われたとみて、詳しい死因などを調べる。
同署によると、遺体の近くで佐藤さんの飼い犬も死んでおり、同様の傷があった。
付近では軽自動車のバンパーが壊されるなど、クマによる被害が相次いでいた。22日には、別の家の飼い犬がクマに襲われ死んでいた。
現場はJR一ノ関駅の北西約20キロの山に囲まれた地域。 [時事通信社]