亡くなった竹内英明前県議の妻、立花孝志容疑者の逮捕に「ほっとしている」…オンラインで記者会見

政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者(58)が名誉毀損容疑で兵庫県警に逮捕されたことを受け、1月に亡くなった竹内英明前県議(当時50歳)の妻(50)が9日、代理人弁護士とともにオンラインで記者会見を開き、「どうなるのか不安、心配もありましたが、今はほっとしております」と心境を語った。
竹内氏の妻は、立花容疑者を同容疑で告訴し、県警が6月に受理していた。
会見で、竹内氏の妻はニュースなどで逮捕の一報を知り、夫の仏前に報告したと説明。告訴前について「夫の死の衝撃で打ちひしがれ、いわれのない誹謗中傷に恐れ、立ち向かう気力すらなかった」と振り返り、「色々な方の助けで声を上げられるようになってきた。誹謗中傷で同じことが繰り返され、これ以上、犠牲が生まれてほしくない」と語った。
竹内氏を巡っては、昨年の県知事選の期間中、斎藤元彦知事の疑惑を追及する様子がSNSで拡散して中傷する投稿が相次いだ。投開票日の翌日に「一身上の都合」を理由に辞職し、今年1月18日に亡くなった。
県警によると、立花容疑者は昨年12月の街頭演説で、竹内氏について「警察の取り調べを受けているのは多分間違いない」などと発言。竹内氏が亡くなった後の今年1月には、SNSに「県警から継続的な任意の取り調べを受けていた」と虚偽の投稿をするなどし、竹内氏の名誉を傷つけた疑い。
代理人の郷原信郎弁護士は、県警が死後の名誉毀損容疑でも逮捕したことについて「SNSでの中傷が広がるなか、死者への悪質な誹謗中傷は立件されると社会に示されたことは非常に重要だ」と述べた。

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