東京都墨田区江東橋の風俗店で6日夜、冷蔵庫から乳児の切断遺体が見つかった事件で、冷蔵庫の置かれていた室内には関係者20人以上が出入りしていたことが7日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁は死体損壊・遺棄事件とみて詳しい状況を調べている。
警視庁によると、乳児の切断遺体は、派遣型風俗店の待機場と事務所を兼ねた室内に置かれた冷蔵庫上段の冷凍庫部分から発見された。両手足は食品保存容器に入れられ、ポリ袋に包まれていたという。その上に、ポリ袋に直接入れられた頭部が置かれていた。
6日午後に出勤してきた男性従業員が午後8時ごろから店内の掃除を始め、冷蔵庫内も清掃しようとして遺体を見つけた。午後9時ごろ、その男性従業員が「店の冷蔵庫を清掃していたら子供の頭のようなものを見つけた」と110番通報した。
冷蔵庫内には、飲料や食品なども保存されており、日常的に使用されていたとみられる。発見当時は、冷蔵庫の置かれていた室内には男性従業員しかいなかったが、ここには、店の関係者ら20人以上が出入りしていたという。
乳児は、生後数カ月から1年以内とみられ、性別不明だという。胴体は見つかっていない。遺体は刃物のようなもので切断されたとみられ、警視庁は司法解剖を行い死因などを調べる方針だとしている。