「キムタクより有名に」「扉が壊れるわけない」サウナタイガー運営会社・前社長が明かしていた遺族への見解《赤坂サウナ・夫婦死亡事故》

東京・赤坂のプライベートサウナ店「サウナタイガー」で昨年12月、30代の夫婦が個室に閉じ込められ死亡する事故が発生してから約3ヶ月。
サウナの運営会社Xは、訪問買取会社Yが母体となった事実上のグループ会社のひとつだ。前社長A氏はY社の代表であり、2021年7月にX社をつくり「サウナタイガー」を設立した。長らく社長としてサウナ店の運営にあたってきたが、2024年末からY社でも側近として働いている男性B氏にX社の社長を引き継いでいる。グループトップであるA氏の意向を受けて、B氏がサウナの経営に当たるなか、事件は起きた。
前編では、そんなA氏が2月5日、グループの中核であるY社の代表取締役を退き、社名を変更していたことを伝えた。そしてその後、A氏をサウナの実質的なオーナーと見て、警視庁が、業務上過失致死容疑でY社で家宅捜査したことなどを報じている。
本編では、事件が起きた昨年12月の下旬、A氏がY社の社員に向けて「サウナ室」や「遺族」について語った様子について報じる。【前後編の後編。前編から読む】
「扉が壊れるわけない」「補償もしていこうかなと」
NEWSポストセブンは、昨年12月25日のY社の社内説明会の音声データを入手している。A氏は、火災による事故が発止したサウナ室について以下のように述べていた。
「報道では亡くなられた方が優先的に扱われているけど、実際は全然ミステリーで、サウナの扉なんか壊れるわけがないので、そういったところを中心に調べてもらっています」(A氏。以下同)
また、遺族への対応については以下のように述べている。
「うちに過失があった場合は、俺は代表じゃないけど、しっかり後ろでいろんな方には補償もしていこうかなと思っています」
これについて、ある会社関係者は「A氏には遺族と向き合う気持ちはあるようだ」と漏らす。
「A氏は周囲に対し、『被害者には小さい子供がいるから、金はいくらでも出すし、いくらでも面倒見る。成長する上で必要なぶんは大学まで出す』などと発言していたようです」
一方で、音声にはA氏がため息まじりに「オレはキムタクより有名になってしまった」と、自身の置かれた状況を嘆く場面もあった。
この2月、警視庁はA氏をサウナの実質的なオーナーと見て、Y社にも家宅捜査が行われた。A氏が「壊れるわけない」と内部で説明したサウナ室の安全管理や、その体制は適切だったと言えるのだろうか。
「B氏は警察からの事情聴取に、修理業者から直したほうがいいと言われていたものの『前社長A氏に提案したが断られた』と説明しているそうです。また事件以前も、別のサウナ室でドアノブが取れて、利用客が一時的に閉じ込められる事案があったことがわかっている」(全国紙社会部記者)
Y社に、A氏の発言の真意や、過失が認められた場合の補償対応などについて質問状を送付したが、期日までに回答はなかった。捜査の進展を待ちたい。
(了。前編から読む)

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