絆ホールディングス(HD)傘下の4事業所で約150億円もの不正受給が確認された。「障害者で金もうけをしたのか」。当事者や支援者からは非難の声が相次いだ。
4事業所の一つに通う男性は「最初から就労支援をするつもりなどなく、加算金目当てだったんじゃないか」と憤りを隠さない。
2023年から事業所を利用。主にプログラミングを学び、しばらくしてこの事業所で雇用された。しかし、貸与されたパソコンを使って在宅で作業をする日が多く、業務内容も利用者の時の水準とほとんど変わらない。「働いてもスキルアップをしている実感がなかった」
自身は事業所の不正受給に利用されたわけではない。ただ、障害者の雇用定着支援を掲げる事業所が加算金制度を悪用したことに不信感を募らせる。「事業所への信頼はなくなった。不正受給した分をすぐに返還すべきだ」と語った。
障害者を支援する全国組織「きょうされん」大阪支部の雨田信幸事務局長は「障害者を金もうけのために使っていたようなもので、怒りを感じる」と話した。
その上で「真面目に運営している他の事業所も疑いの目を向けられかねず、心配だ」と指摘。4事業所を指定してきた大阪市に対しても「健全に運営されているのか指導監督を徹底すべきだったし、今後も絆HDへの監視を怠るべきではない」と注文を付けた。【高良駿輔、川地隆史】