“いじめ”提訴「夢が奪われた」学校法人と野球部の監督を提訴 県「学校からの報告は報道の後」 福岡

3月に行われた「春のセンバツ」に出場した九州国際大学付属高校の野球部で「いじめ重大事態」が疑われる事案が発生したことが分かりました。被害を受けたとして学校側を提訴した男子生徒の父親が、FBSの取材に応じ、納得いかない思いを打ち明けました。
■生徒の父親
「10年ぐらいずっと一生懸命野球やってきて、こんな形で終わるのが許せない。被害者であるうちの息子が何で辞めないといけないのって。」
8日午後、自宅でFBSの取材に応じた男子生徒の父親。
当時、北九州市八幡東区の九国大付属2年生で、野球部に所属していた男子生徒はことし2月、部員からいじめや暴行を受け転校を余儀なくされたといいます。
男子生徒は7日付で学校法人と野球部の監督を相手取り、2200万円の損害賠償を求めて福岡地裁小倉支部に提訴しました。
訴えによりますと、男子生徒はことし2月、同級生の部員の1人から野球部のグラウンドで体を押されて転倒した上、スパイクで顔面を蹴られて首をねんざするなどし入院しました。
■父親
「デッドボールを受けたぐらい、すさまじく腫れていたと聞いた。おでこと頭ですね、全身を打っているので。」
また、入部後、間もなくから複数の部員に私物を盗まれるなど継続的ないじめを受けていたと主張しています。
男子生徒は、学校側や野球部の監督が適切な対応を取っていれば「いじめや暴行は発生しなかった」と訴えています。
■父親
「監督さんからは、相手の子が、うちの息子が倒れかかろうとしたところを助けた。支えようとしたけど支えられなくて、そのはずみでスパイクが当たったみたいな。ケガをして入院しているのは息子じゃないですか。監督さんも、もう1人の部員の子も“助けた”って言うんだったら“大丈夫か?”って来てもいいんじゃないかと思う。この監督さんには預けられないなと思って。」
去年秋の神宮大会で優勝し、ことし3月行われた春のセンバツではベスト16になった九国大付属・野球部。
学校側はFBSの取材に対し「事実関係、言動の趣旨等について相異なる情報があり調査中」とした上で、日本高野連には男子生徒がケガをしたことを大会前に報告したとしました。
また、男子生徒の訴えについて「いじめ重大事態」の疑いがあるとして、県にも報告しているとしています。
一方の県側は、報告を受けたのは4月2日で、男子生徒がケガをしたとする報道があった後だと答えました。
■父親
「いろいろ表面化するまでは報告してないじゃないですか。実際に、県の方にも。それもちょっと遅くないかなというのがある。」
ことし2月にケガをしてから、野球の道具に一切触れていないという男子生徒。
父親は、学校側が教育機関としての役割を果たさず「甲子園に行く」という息子の夢が奪われたと憤っています。
■父親
「2年半という短い時間の中で、お互い甲子園を目指す仲であっても、人としての教育というか、たださないと、正しい道を。ダメなものはダメと教えるのは教育者じゃないかと本当に言いたい。」
九国大付属は提訴について「訴状が届いておらずコメントは控える」としています。

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