小泉防衛相に「現場の自衛官を守ろうよ。これじゃかわいそうだ」国民・榛葉幹事長が訴え

国民民主党の榛葉賀津也幹事長は14日の参院外交防衛委員会で質問に立ち、12日の自民党大会で陸上自衛隊中央音楽隊のソプラノ歌手、鶫(つぐみ)真衣3等陸曹が「君が代」を斉唱したことに批判が出ていることに対する自民党側の対応について、小泉進次郎防衛相に強い苦言を呈した。
この日は、進次郎氏の45歳の誕生日。進次郎氏とは普段から親交がある榛葉氏は、「大臣、お誕生日おめでとうございます」と、祝意を示しつつ「お誕生日なんですが、ひとこと申し上げなければならない」として、党大会での自衛官の君が代斉唱に関する進次郎氏の発言や答弁に言及。「大臣、我々政治家は与党、野党関係なく、現場の自衛官と防衛省の職員を守ろうよ。守ってやろうよ」と、呼び掛けた。
「シビリアンコントロール(文民統制)の中で、自衛官は活動している。現場では、部下は上官には逆らえないし、自衛官や防衛省職員は、政治家に文句は言えないんです。だからその分、我々(政治家)が現場の自衛官や、防衛省の職員のことを思って、守らないとだめだと思う」とした上で、「今、ネットでもニュースでも、自民党大会の3等陸曹の国歌斉唱が話題になっているが、御党の幹事長は、『個人的な依頼をした』と。個人に依頼し、個人が受けて、個人の問題だと。これじゃ、彼女がかわいそうだ。この3等陸曹は、まったく悪くないです」と指摘した。
進次郎氏もこの日の閣議後会見で、自衛官は私人として参加したとの見解を示し、党大会での君が代斉唱は、政治的行為を制限した自衛隊法には違反しないとの考えを主張。一方で、事前に大臣である自身に出席の報告がなかったとし、今後、報告体制の改善に取り組む考えを示した。
榛葉氏は「大臣は、伝達経路が悪かった、と。私まで(報告が)上がってこなかったのが問題だと。だとすると、これは個人ではなく、組織の問題になっちゃいますよ」と、チクリ。「だれが、どこで(報告が)止まって、だれが大臣に言わなかったのか、今後は『犯人捜し』になっちゃう。これでは現場の諸君がかわいそうだ。守らないといけない」と、たたみかけた。
その上で、「防衛省の職員も、3等陸曹もまったく悪くない。ただひとこと、『少し想像力がなくて自民党がおっちょこちょいでした。政治家が悪かった。以後、気をつけます。以上』、ですよ。そうすれば問題はない」と、今回の件に関する責任を正面から認めようとしない党や進次郎氏の対応に苦言を呈した。
その上で「もっと詰めたいことはありますが、今日は誕生日なので、これくらいにしたいと思います」と絶妙な助け舟を自ら出し、この問題に関する質問を終えた。
その後、答弁に立った進次郎氏は「防衛省で起きた問題は、最終的には大臣の責任。そのことは今回の件に限らず、常に肝に銘じて向き合っているので、そのところはまったく同じだと申し上げておきたいと思います」と応じ、今回の問題に関して「しっかりと、我々としても説明すべきことは説明したい」と述べた。

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