また「再生医療クリニック」で法令違反 少なくとも5人が体調不良訴えるも国に報告せず 厚労省が緊急命令

福岡県福岡市の再生医療クリニックで、治療後に患者の体調不良が相次いでいたにもかかわらず、国への報告を行わず治療を続けていたなどとして、厚生労働省は21日、このクリニックに対し再生医療の提供を一時停止するよう命じる緊急命令を出しました。
緊急命令を受けたのは、「医療法人社団禮聖会トリニティクリニック福岡」です。
厚労省によりますと、このクリニックでは2023年5月、再生医療の治療を受けた外国籍の患者のうち、少なくとも5人が悪寒や発熱、吐き気などの体調不良を訴え、このうち少なくとも1人は入院が必要になったということです。
クリニックは、健康被害が疑われた場合に必要な原因の調査や国への報告をしないまま、同様の治療を繰り返していました。
また、今年3月、別の再生医療クリニックで患者が死亡した事案が発生していて、今回のクリニックは、この事案で使用された細胞と極めて類似した製造工程で作られた細胞を提供した治療を行っていました。
これに対し、厚労省は先月、治療の中止を要請していましたが、その後も治療を継続していたことが明らかになりました。
さらに、患者に投与する細胞の量や方法などについて、医師ではなく、細胞の製造元である細胞加工施設が指示を出していた疑いもあるということです。
厚労省は、今回のクリニックのほかにも、少なくとも1件は体調不良や入院事例が確認された再生医療クリニックがあると確認していて、引き続き調査を進めていくということです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする