北海道江別市の公園で2024年10月、大学生の男性(当時20)・Xさんが6人から集団暴行を受け、死亡した事件。強盗致死などの罪で起訴された男女は、以下の6名だ。
Xさんの交際相手だった八木原亜麻被告(21)、その友人の川村葉音被告(21)、川村被告の彼氏である少年A(当時17)、Aの高校友人である瀧澤海裕被告(当時18)、瀧澤被告の中学同級生である川口侑斗被告(当時18)、川口の中学の後輩である少年B(当時16)。事件当時、川村被告、八木原被告以外の4人は20歳未満だった。
札幌地検が改正少年法に基づき、起訴時に瀧澤被告、川口被告の実名を公表している。
25日から始まった公判では、川村被告、瀧澤被告、少年Bの3人が出廷。それぞれ起訴内容を認めており、主な争点は量刑だ。3人はいずれも隷属的な立場であり、川口被告や川村被告の友人である八木原亜麻被告(21)が暴行や強盗を主導したなどと主張している。
被告ら6人は現場で公園でXさんを暴行し、クレジットカードやキャッシュカードなどを奪って暗証番号を聞き出した。午前1時半すぎ、出血して倒れるXさんを放置し、6人は現場を立ち去る。その後の浅はかな様子が、法廷で明らかにされた。【全3回の第3回。第1回から読む】
「チクるとかありえないだろ」
以下は公判初日、検察側が説明した事件の概要である。
10月26日午前1時半ごろ、川村被告はまず、八木原被告を車で自宅に送り届けた。その後川村被告は現場に戻り、残りの4人を乗せて札幌市中央区内へ移動した。被害者・Xさんのスマホと衣服は車内に乗せ、のちにスマホを破壊した上で衣服とともに川に投棄した。
中央区内のコンビニエンスストアに到着すると、川口被告がXさんのキャッシュカードを使い、ATMから合計12万7000円を引き出す。川口被告は自分で9万円を手にし、瀧澤被告、川村被告、少年Bにそれぞれ1万、少年Aに7000円手渡した。
その後、再び現場の公園へ向かい、車内から様子を確認したのち、5人は江別のラーメン店へ向かった。
午前2時台、川村被告は八木原被告に「本当にお願いね。警察来ても何も知らないって言って。名前出さないで。とりまお願いね」とLINEメッセージを送っている。
川村被告は八木原被告が警察に話すことを警戒したようだ。
26日朝、川村被告は追って八木原被告に「とりまさ、何があってもウチらの名前を出さないで」「もし警察に聞かれても、被害者は一人で帰ったってことで。ウチらで作戦考えているから」「(警察に)言ったら、亜麻詰められるよ、私に」などとLINE送信している。