糖尿病治療薬「マンジャロ」、精神科でもダイエット目的で処方…体形の悩みに「頼まれると断りにくい」

ダイエット目的の使用が問題化している糖尿病治療薬「マンジャロ」について、精神科医が患者に処方したケースがあることがわかった。東北地方の精神科クリニックを運営する50歳代の男性院長が取材に対し、数人の女性患者に定期処方していることを認めた。
男性院長によると、定期処方しているのはいずれも体形に悩みを抱えている患者。リスクの高い患者には出しておらず、医師の裁量に基づき判断しているという。院長は「糖尿病治療以外に使うべきではないのは理解しているが、患者に頼まれると断りにくい」と話した。
マンジャロは、自由診療で美容外科がダイエット目的に処方する例が相次いでいる。糖尿病治療以外の使用は安全性や有効性が確認されておらず、副作用のリスクもある。
本来の治療目的以外の患者への処方については、厚生労働省が6月、医療機関に適正な使用を呼びかけるよう各自治体に通知を出すとともに、日本美容外科学会や日本精神科病院協会などの医療関係団体などにも注意を促している。
薬物依存の問題に詳しい「のぞえ総合心療病院」(福岡県久留米市)の堀川智史副院長は「精神科の患者は自身の体調の悪化に気付きにくく、精神科医が自由診療でマンジャロを処方するのは不適切だ。摂食障害などの症状を助長し、極度の栄養失調による生命の危機にもつながりかねない」と指摘する。

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