自転車でパトカーを妨害するように走る中学生。このような危険な集団走行がいま、「名古屋ライド」と呼ばれ問題となっています。29日、警察官の職務を妨害した疑いで中学生2人が逮捕されました。
今年7月に撮影された映像には、道路を走るパトカーを追い越して現れた1台の自転車が映っていました。
警察官
「歩道に入れ!」
警察官の誘導を無視し、パトカーの前に停車しました。ゆっくりと走りだし、後ろをチラチラ。よく見ると、ピースサインでしょうか。パトカーに向かって指でジェスチャーをしているようにも見えました。
さらに動画には、もう1台、車道を走る自転車が。こちらは、目出し帽で顔を隠し、スマートフォンをパトカーに向けていました。
現場となったのは、名古屋市港区の国道。その走りは、とある「名前」で呼ばれていました。
堀田一吹記者(中京テレビ)
「いわゆる“名古屋ライド”と呼ばれる危険な集団自転車走行をしていた」
“名古屋ライド”。10代の少年たちを中心に、SNSで呼びかけ合って集まる自転車の集団走行ですが、その実態は危険なものです。
警察によりますと、今年7月の土曜日、「たくさんの自転車が集団で走っている」などと通報が。およそ40台の自転車が、道いっぱいに広がっていたとみられます。
通報を受けて現場にパトカーが向かうと、そのうちの数人がパトカーの前に残り、警察官が停止するよう何度も呼びかけるも、走行し続けたということです。
警察もヒートアップしますが、止まらない少年たち。
警察官
「許さんでな、おまえ」
こうした集団走行は、名古屋市内を中心に去年9月ごろから通報が相次いでいて、実際、その様子を見たという人も。
近隣住民
「子供ら15~16人ぐらいが、携帯を持って動画撮りながらパトカーと並走している状態。危ないことは早めにやめておかないと、事故が起こってからでは(遅い)」
警察は29日、この動画に映っていた14歳の男子中学生2人を逮捕しました。
2人は仲間と共謀し、自転車に乗ってパトカーの前で蛇行運転したり、割り込んで停車したりして、警察官の職務執行を妨害した疑いが持たれています。
警察は、2人の認否を明らかにしていません。
さらに、少年のうち1人はほかにも…。今年7月に長久手市で撮影されたドライブレコーダーの映像。前輪を高く上げて走る「ウイリー走行」で車に接近し、1台が衝突した様子が映っていました。
今回逮捕された少年のうち1人は、このウイリー走行に関与した疑いで、すでに逮捕されていたのです。
事故を招くこともある自転車での集団走行。愛知県警は、SNSで「危険な集団走行の呼びかけには乗らないこと!!」と呼びかけています。