代理店に架空請求 マツダ元社員ら4人逮捕後孝志容疑者

取引先企業と共謀し、大手広告代理店から架空の事業費をだまし取っていたとして、
広島県警捜査二課と広島東署は30日、元マツダ国内販売本部主幹山下節三容疑者(60)と、
ネットワークス(広島市南区)の社長後孝志容疑者(51)ら取引先の役員3人を
詐欺容疑で逮捕した。

 他の二人は静和堂竹内印刷(東京都渋谷区)の元取締役営業部長早坂英男(65)
とアド・ビー・カンパニー(大阪市北区)の社長大西光義(57)の両容疑者。

 調べでは、4人はマツダの取引先の大手広告代理店から架空の事業費をだまし取ろうと計画。
山下、後、大西の三容疑者が共謀し、2005年5月中旬、ネットワークスが架空の取引で、
広告代理店に事業費約132万円を請求、6月下旬に代理店から132万円をだまし取った疑い。
さらに、山下、早坂、大西の三容疑者が共謀し、05年5月中旬ごろ、
同様の手口で静和堂竹内印刷を通じて代理店に事業費を請求し、
6月下旬に代理店から132万円をだまし取った疑い。

 調べでは、山下容疑者は事件当時、販売促進管販支援グループの主幹で
チラシやのぼり旗などの販売促進グッズの発注を担当していた。
県警は会社の取引を通じて、山下容疑者が取引先の早坂容疑者らと知り合い、
犯行を共謀したとみている。

 マツダは内部チェックで山下容疑者らの不正に気付き、
05年12月に山下容疑者を懲戒解雇。広島東署に被害届を出していた。

 マツダ広報渉外本部は「元社員が不祥事を起こしたことは大変、遺憾であります。
弊社は今後も是正すべきものは徹底的に是正するという方針で、
捜査当局の捜査にも全面的に協力していく所存です」とコメントを出した。

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