埼玉県本庄市で5歳の男の子を猫用ケージや雨水タンクに監禁して暴行を加え、死亡させたなどの罪に問われている女に、さいたま地裁は先ほど、懲役13年の実刑判決を言い渡しました。
本庄市の石井陽子被告(56)は、同居していた柿本知香被告(32)と丹羽洋樹被告(36)と共に、柿本被告の長男、歩夢くん(当時5)を猫用ケージや雨水タンクに監禁し、暴行を加え死亡させるなどした罪に問われていて、虐待を指示したとされています。
今月8日に開かれた初公判で、石井被告は、歩夢くんへの虐待行為などは認めたものの、歩夢くんが死亡するに至った傷害致死の罪に関しては、「私は一切、手を出していないし、2人にケガをさせるようなことも指示していません」と起訴内容を否認していました。
証人尋問では、柿本被告と丹羽被告がそれぞれ出廷し、検察側から暴行について「誰に指示されたか」と問われると、「石井さんに指示されやりました」と証言していました。
検察側は論告で、「歩夢くんが死に至ったのは、石井被告が暴行を指示したことがきっかけで主導的な立場だった」と指摘し、懲役15年を求刑していました。
石井被告は、最終意見陳述で、「歩夢くんに対して本当に申し訳ないことをした」などと、涙ながらに謝罪していました。