警部補が高齢者宅から現金300万円盗む 容疑で京都府警が再逮捕へ 捜査情報を悪用か

京都府警の捜査員が職務で訪れた民家から現金を盗んだとされる事件で、府警捜査2課警部補の男(57)=窃盗罪で起訴=が、別の民家からも現金約300万円を盗んだ疑いがあることが26日、捜査関係者への取材で分かった。府警は容疑が固まり次第、窃盗の疑いで再逮捕する方針。
捜査関係者によると、京都府警伏見署刑事課に勤務していた2020年ごろ、京都市内の高齢者宅から現金約300万円を盗んだ疑いが持たれている。特殊詐欺などの被害を防ぐために金融機関から警察に伝えられた情報を悪用し、防犯指導などの名目で高齢者宅を訪れていたとみられるという。
警部補は、19年7月末、変死事案の捜査中に京都市伏見区の遺族のパート女性(61)宅で、亡くなった人が所有していた現金約10万円と腕時計(約1万円相当)を盗んだとして今月16日、窃盗容疑で逮捕された。
警部補は、宇治市の商業施設で商品を万引したとする窃盗容疑でも今年8月に書類送検されている。捜査関係者によると、これまでの任意の調べの中で「捜査費を不正流用したこともある」との趣旨の説明もしており、府警は余罪があるとみて調べている。

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