被告2人の話には「嘘がたくさんある」 富田林・2歳女児放置死で母親が訴え 手放す際「お前は産んだだけじゃ」

大阪府富田林市で去年、当時2歳の女児がベビーサークルで死亡した事件の裁判で、女児の母親が被告の祖母とその内縁の夫について「話の中には嘘がたくさんある。自分の罪を軽くするためとしか思えない」と訴えました。
起訴状などによりますと、桃田貴徳被告(52)は去年、内縁関係にあった小野真由美被告(47)と共謀してベビーサークルに小野被告の孫・優陽ちゃん(当時2歳)の手足をガムテープで縛るなどして閉じ込め、十分な食事や水分を与えず、熱中症で死亡させた罪に問われています。
桃田被告はこれまでの裁判で「(事件当時)内縁関係は解消されていた。養育者としての認識はない」などとして、無罪を主張しています。
桃田被告の裁判では、小野被告も証人として出廷し、優陽ちゃんを預かることになったのは、両親が育児放棄したのが原因だと話し、桃田被告も被告人質問で同様の主旨を説明してきました。
28日の裁判では、優陽ちゃんの母親が「2人の話の中には嘘がたくさんある。罪を軽くするためとしか思えない」と代理人を通して訴えました。
母親は、優陽ちゃんを手放した理由について、小野被告から「お前は産んだだけじゃ。母親として何もしていない。お前だけ出ていけ」と言われたうえ、借金を理由に取り上げられたと反論しています。
被告らに対しては「子育てを投げ出すならなぜ私に連絡してくれなかったのか、心が引き裂かれる思いです」、「嘘をつかず、真実を話してもらいたい」と訴えました。
桃田被告の判決は来月13日に言い渡される予定です。

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