一連の強盗の指示役「ルフィ」とみられる今村磨人容疑者が関わったとされる特殊詐欺事件をめぐり、今村容疑者とフィリピンの関係者をビデオ通話させ証拠隠滅を図ったとして、警視庁が弁護士の男の関係先の家宅捜索を行いました。
捜査関係者によりますと、警視庁が証拠隠滅の疑いで家宅捜索を行ったのは、広島県東広島市内にある弁護士・加島康介被告の弁護士事務所です。
警視庁は、加島被告が今年2月、警視庁原宿署内の面会室で、特殊詐欺事件で逮捕され接見禁止中の今村容疑者と弁護士の立場を利用して面会し、今村容疑者とフィリピンの関係者をビデオ通話で会話させ、事件に関して証言しないよう約束させるなど、証拠隠滅を図ったとして、28日、家宅捜索に踏み切りました。
今村容疑者は、一連の強盗事件の指示役「ルフィ」とみられていて、特殊詐欺事件に関わったとして逮捕された後、強盗の指示役として7回逮捕されています。
一方、弁護士の加島被告は2020年から翌年にかけて、「持続化給付金」など1900万円余りをだまし取ったとして、今年6月に広島地裁から懲役3年6か月の判決が言い渡されていました。