宝塚歌劇団所属の女性死亡 「パワハラ否定のまま問題解決はあり得ない」遺族側が歌劇団側との交渉内容を公表 12月に再び面会へ

宝塚歌劇団に所属する女性が9月に死亡した問題で、歌劇団と遺族側双方の代理人弁護士が24日に面会した内容を遺族側代理人が公表しました。
歌劇団側は、14日に発表した調査報告書では、女性に対するパワハラは「確認できなかった」としましたが、今回の面会では遺族側に「調査報告書にこだわらず、遺族の主張を真摯に受け止め、引き続き協議したい」と伝えたということです。
遺族側代理人によりますと24日、大阪で歌劇団側の代理人と面会。
歌劇団側からは代理人弁護士2人と歌劇団の総務担当者1人、遺族側からは代理人2人が参加しました。
面会で遺族側代理人は歌劇団側に、女性へのパワハラを認めて謝罪・補償するよう求めた上で、パワハラを否定したまま問題を解決することはあり得ない、と伝えたといいます。
これに対し歌劇団側の代理人は、「現時点で特定のパワハラの存在を認めていない」との立場は変えないものの、「調査報告書にこだわることなく、遺族の主張を真摯に受け止め、引き続き協議したい」との立場を明らかにしたとしています。
また歌劇団側は、組織風土の改善を図るべく第三者委員会の設置を検討していましたが、面会の中で、第三者委の設置予定はないとする意向を表明。
一方で、外部の有識者の意見を聞きながら、歌劇団の責任で風土改善を進めていく考えを示したということです。
双方の代理人は、12月後半に再び面会する予定で、歌劇団側の代理人はその場で、遺族側の要求について回答する見通しです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする