オスプレイ、過去にも事故や緊急着陸 国外では死亡事故も

鹿児島県・屋久島沖の海上で、米軍の輸送機「オスプレイ」が墜落したとみられる事故を受けて、第10管区海上保安本部(鹿児島)は現場に巡視船や航空機を急行させ、救助や捜索に当たった。オスプレイを巡っては、過去にも国内で緊急着陸したり、不時着したりする事案が発生。海外では死亡事故の報告もある。
オスプレイはヘリコプターのような垂直離着陸やホバリングができ、速度も速く長い航続距離を持つとされる。平成24年に、米軍が沖縄県宜野湾市の普天間飛行場に国内で配備。陸上自衛隊でも、計17機を配備する方針で導入を進めており、現在は木更津駐屯地(千葉県)に令和7年7月を期限に暫定配備されているが、いずれ佐賀県へ移転する計画だ。
国内では平成28年12月、普天間飛行場所属のオスプレイが海上に不時着。機体は大破し、搭乗員2人が負傷した。
機体の不具合などで予防的に緊急着陸する事案も相次ぐ。今年9~10月に大分県と沖縄県、鹿児島県で米軍のオスプレイが警告灯が表示されるなどして、緊急着陸。8月には、木更津駐屯地所属の機体が訓練で静岡県沖を飛行中、同県焼津市の航空自衛隊静浜基地に予防着陸していた。エンジンの動力をローターに伝えるギアボックス内部に金属片ができたためだった。
国外では、米国で昨年6月、4人が死亡する墜落事故が発生。オーストラリアでも今年8月に墜落、搭乗員が死亡した。

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