女性は失踪当日に死亡か 交際相手の男が生存偽装の疑いも 山梨死体遺棄事件

山梨県の山林で東京都江戸川区の女性の遺体が見つかった事件で、女性が行方不明になった6月7日当日に死亡し、翌8日にかけて遺体が山梨県に遺棄された疑いがあることが2日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁小松川署捜査本部は死体遺棄容疑で逮捕された交際相手の男らが死亡の経緯についても知っているとみて調べる。
江戸川区の職業不詳、渥美遼馬容疑者(31)は、千葉県八千代市の堀俊哉容疑者(30)と共謀し、6月上旬ごろ、交際相手の野本結梨香さん=当時(18)=の遺体を山梨県小菅村の山林に遺棄したとして死体遺棄容疑で逮捕された。
捜査関係者によると、堀容疑者は「(渥美容疑者と)6月7日から8日にかけて奥多摩に車で行った」と供述。これまでの調べでは、野本さんは6月7日午後7時ごろ、何者かに通信アプリのメッセージで呼び出されて自宅を出て以降、行方不明となっていた。翌8日、野本さんの勤務先には何者かから「1週間ほど休ませてほしい」と連絡があったという。
さらに7月には野本さんの配達代行サービスのアカウントから渥美容疑者の自宅に宅配が届いていたことも判明。渥美容疑者が野本さんの遺体を遺棄した後に生存を偽装した疑いがあり、捜査本部は、渥美容疑者らのスマートフォンを解析するなどして調べている。

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