アメフト部の大麻問題に端を発し、組織のあり方が問われている日本大学。その看板学部である芸術学部のX准教授(40代男性)が、教え子の学生と不適切な関係を持っていたことが 週刊文春 の取材で明らかになった。
「Xさん自身も日芸のOBで、在学中に文学賞を受けたこともある若手のホープ。学生の人気もあって、研究室にはいつも学生がたむろしている。中には彼に恋愛相談を持ちかける女子学生もいるほどです」(日大関係者)
「少なくとも10回は肉体関係を持ちました」
そのX氏に執拗に言い寄られていたのが、今春日芸を卒業したA子さんだ。本人が語る。
「3年生だった2022年の1月、先生からドライブデートに誘われました。食事をして別れ際、握手に応じたら握った手をなかなか離してくれなくて……」
以降、X氏の要求はエスカレートする。
〈よかったら一緒にお昼寝する?〉(X氏がA子さんに送ったLINEより)
教師と学生の関係を逸脱していき、ついに一線を超える。
「少なくとも10回は肉体関係を持ちました」(A子さん)
「論文や卒業制作の評価は先生も行います。もし関係を断れば評価に繋がるのではないか。そう思ったらどう拒めばいいのかわからず、応じるしかなかった」(同前)
果たしてこの関係は許されるものなのか。X氏に聞いた。
「恋愛感情は持っていましたが、社会通念上の罪悪感もあった」
日大の広報部は小誌の取材に以下のように答えた。
「教育機関としての信用を大きく失墜する由々しき問題であり、大学として徹底した調査を行い、厳格に対処すると共に、関係者の心的ケアを含めた支援を誠実にして参りたいと存じます」
12月6日(水)配信の「 週刊文春 電子版 」および7日(木)発売の「週刊文春」では、X氏とA子さんの間で交わされたLINEの内容や、X氏が手を出していた別の学生の存在について詳報している。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年12月14日号)