京都市東山区のマンションで住人の無職、岡田好次郎さん(82)が刺殺された事件で京都府警は10日、殺人の疑いで陸上自衛官の水島千翔(ゆきと)容疑者(21)を逮捕した。現場近くの住人や関係者は容疑者の逮捕に安堵(あんど)する一方、「誰でもよかった」「また人を殺すつもりだった」との現職の自衛官の供述に「信じられない」と改めて衝撃が広がった。
「怖くてしようがなかった。一安心だ」。岡田さんと同じマンションに住む女性(82)は、ほっとした様子で話した。
現場は京阪七条駅から南東に約400メートルの住宅街。子連れの住民も多く、現場付近をよく散歩する40代の主婦は「近くの学校に子供が通っているので怖かった。(捕まって)安心した」と話した。
ただ容疑者として浮上し逮捕されたのは、国民の生命や財産を守るはずの自衛官だった。
現場近くで食料品店を経営する80代男性は「なんでそんな人が。信じられない」と絶句。「誰でもよかった」との容疑者の供述に関しても、住民らは「動機が気になる」「最近は攻撃的な人が多い気がして怖い」と驚いた様子だった。