札幌市内の道立高校で男性教諭が障害のある生徒に対し不適切な対応をとっていた問題で、新たな音声データを入手しました。
この高校で特別支援教育を担当している男性教諭はことし入学した知的障害のある生徒に対して、診断されていないにも関わらず病気であるとした資料を作成。同僚に対し、次のような発言をしていました。
(音声)「この子は血管性認知症という決定的な病気を持ってしまっている。医学的にも心理学的にもこの子はうちの学校では無理です。本当に時間の無駄」
現在、道教委はこの教諭の行動について第三者会議を設けて事実関係などを調べています。今回新たに入手した音声データでは同じ教諭と思われる人物が、同僚との打ち合わせの中で生徒の母親についても障害・病気であるかのような説明をしていました。
(音声)「はっきり言うとお母さんは専門用語でいうサイコパスなんですよね。現実と想像の区別がつかない状態に陥っていて、それは病的な部分にまで達していると思います。これは思う部分です、検査していないのではっきりはわかりません」
この音声について母親は「子どもだけでなく親に対しても未診断の病名を勝手につけて教員間で共有していたことは衝撃が大きく、親子が人間を否定されたようで悲しいです」とコメントしています。一方、学校の教頭は取材に対し「発言の内容については承知していないので改めて事実確認を進めたい」と答えました。