奈良県下北山村で発生した土砂崩れから2日以上がたちましたが、土砂の中には今も男性が埋まっている可能性があり、県などは捜索の再開に向けた作業を続けています。
23日夜に奈良県下北山村で起きた土砂崩れでは、これまでに男性1人が救助されています。さらに、土砂の中からは熱反応があり、少なくとももう1台車が埋まっているとみられ、釣りに出かけていた和歌山県在住の70代の男性と連絡が取れていません。
県によりますと、現場付近は、ことし5月に土砂崩れが発生し、復旧工事に向けて防護柵が仮設されていて、寒暖差によってひび割れなどが生じる「凍結融解」が起きた可能性が高いということです。
奈良県・山下真知事「大変残念なことが起きてしまったことは重く受け止めている」
崩落した斜面には亀裂があり、捜索活動は中断していますが、県や消防は、不安定な部分を取り除き、コンクリートを吹き付ける作業を行った上で26日以降、捜索を再開させる方針です。