埼玉県蕨市の蕨郵便局で１０月に起きた立てこもり事件で、直前に同県戸田市の自宅アパートに火をつけたとして、県警は２７日、無職鈴木常雄容疑者（８７）を現住建造物等放火容疑で再逮捕した。逮捕は４回目。
発表によると、鈴木容疑者は１０月３１日午後０時５７分頃、戸田市新曽のアパート自室に火をつけて、木造２階のアパートを全焼させた疑い。けが人はいなかった。ガソリンをまいて火をつけたとみられる。
調べに対して容疑を認め、動機については「警察に捕まった時、（自宅に）見られたくないものがあった」と話しているという。
アパートの出火後、約１キロ南東の戸田中央総合病院で午後１時１０分頃、拳銃の発砲事件があり医師ら２人が負傷。さらに１時間後には、蕨郵便局で女性局員２人が人質に取られる立てこもり事件が発生した。鈴木容疑者はこれらの事件でも、殺人未遂容疑や人質強要処罰法違反容疑などで逮捕されている。