防災イベントで公務中の警察官が…10代女性のスカート内を盗撮した手口と再逮捕のきっかけ

名古屋市のアパートで内覧中に不動産仲介店の女性従業員(24)のスカート内にスマホを向けたとして、12月、愛知県警に逮捕された三重県警の警察官が、公務中にも女性2人のスカートの中を盗撮したとして再逮捕された。
性的姿態撮影処罰法違反の疑いで25日、三重県警生活環境課に再逮捕されたのは伊勢警察署警備課の警部補、土記拓也容疑者(33)。三重県警は25日、土記を愛知県警春日井署から県警松坂署に移送した。
8月26日、南伊勢町で開かれた「南伊勢町防災フェスタ」。このイベントは町民らの防災意識を高め、楽しみながら防災について考え、災害に備えてもらうと企画された。会場には地震体験車、自衛隊車両、消防車両、パトカーなどの警察車両が展示されていた。
「会場は伊勢署から車で1時間ほどです。三重県警から警察官12人が派遣されました。パトカーと警備輸送車両(バス)の展示があり、粉を振ったりして鑑識の体験ができるイベントも行われました。警部補は警備課なので、普段使用しているバスの見学客に対応していました」(捜査関係者)
午前11時ごろ、土記容疑者は駐車場に展示してあった警察車両を見に来たスカート姿の10代の女性2人に、「どうぞ、中を御覧ください」と声をかけ、車内に案内した。女性たちの背後に回り、見学に気を取られている隙に、スカートの中に自分のスマホを差し入れ、下着を動画撮影した。当時、土記容疑者は警察車両の中を1人で案内していた。
調べに対し、「女性の下着に興味があったので撮影した」と容疑を認めている。
■アパート内覧会では名前と職業偽る
愛知県警が押収した土記のスマホから10代の女性2人の下着の盗撮画像が見つかり、本人にどこで盗撮したのか問いただしたところ、防災イベントで撮影したことを白状した。被害女性は14日、三重県警に被害届を出していた。
「土記は10月13日、偽名を使い、職業を会社員と偽って名古屋市のアパートの内覧に申し込み、立ち会った仲介店の女性の背後からスカート内にスマホを向け、盗撮しようとした。内覧は2人きりで行われ、土記は盗撮目的で内覧をしていた。11月上旬に女性から被害相談があり、防犯カメラの映像などから土記の関与が浮上。愛知県警は土記の関係先からスマホやSDカード20点を押収していた」(捜査事情通)
土記容疑者は前回逮捕時、盗撮した動機について「仕事などのストレスがたまっていた」と話していたが、その勤務中にも盗撮を繰り返していた。

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