名古屋市中村区のカラオケ店で20歳の女性が男に刺されて死亡した事件。逮捕された男の地元を取材したところ、同級生からは男の気性の荒さを指摘する声が聞こえてきました。
28日朝、殺人の疑いで送検されたのは自称・名古屋市中区の風俗店店員 曾我春暉（そが・はるき）容疑者25歳です。右腕には包帯が巻かれていて、これは、女性を包丁で刺した際に負傷したものです。
警察によりますと曾我容疑者は、26日、名古屋駅近くにあるカラオケ店で職業不詳の20歳の女性を包丁で刺して殺害した疑いがもたれています。
曾我容疑者は女性を刺したことは認めていますが、現在、動機については黙秘しています。
殺害現場となったのは、7階にあるカラオケ店の一室でした。
曾我容疑者は女性を襲った後、自ら110番通報して事件が発覚しました。
警察が駆けつけると、女性は部屋の奥で横を向いて倒れていました。女性の身体には包丁が刺さったままで、頭や胸にも複数の傷があり、捜査関係者によりますと、腕の傷の一部は骨まで達していたということです。
腕の傷は女性が抵抗した際に負ったものとみられ、警察は曾我容疑者に強い殺意があったとみて調べています。
曾我容疑者は静岡県出身。小中学校の同級生は、校舎のガラスを割るなど気性が荒かったと当時の印象を話します。
（小中学校の同級生）「もう学校1.2の問題児。抑えがきかない感じの子になっちゃった。（柔道部で）礼儀正しかったとは思う。パワーを間違った方向にそういう年齢というのもあるが使ってしまっていた」
カラオケ店での事件の直後、曾我容疑者は警察に「別の女性も1人風呂場に沈めた」と打ち明けました。
警察官が曾我容疑者の住む中区大須のマンションに駆けつけると、職業不詳 長野汐里（ながの・しおり）さん30歳が、浴槽内で死亡しているのが見つかりました。
長野さんは衣服を身に着けておらず、溺死とみられています。
長野さんは曾我容疑者と、3年ほど前から同居していたということです。曾我容疑者は長野さんの殺害についても関与をほのめかしていて、警察が犯行の動機などをくわしく調べています