自民党の派閥が政治資金パーティー収入の一部を裏金化したとされる事件で、東京地検特捜部は先ほど、安倍派の大野泰正参院議員の議員会館事務所に家宅捜索に入りました。
東京地検特捜部が家宅捜索を行っているのは参議院岐阜選挙区選出で安倍派に所属する大野泰正議員の議員会館の事務所です。
これに先だって特捜部は参議院の議員宿舎にも家宅捜索に入りました。
安倍派をめぐっては、政治資金パーティーの収入の一部が派閥側から議員側にキックバックされ、政治資金収支報告書に記載されず裏金になっていた疑いがあります。
大野議員側も5000万円あまりのキックバックを受け、収入を報告書に記載していなかったとみられていて、特捜部は収支報告書の不記載についていきさつを調べるものとみられます。
特捜部が議員側に強制捜査を行うのは、きのうの池田佳隆衆院議員に続き2人目です。
大野議員はこれまでの取材に、「慎重に事実を確認して適切に対応する」などとしたうえで、キックバックの有無については説明していませんでした。
大野議員は岐阜県出身で、参議院で当選2回の64歳。国土交通政務官などを歴任しています。