帰省ラッシュ本格化 鉄道・航空便とも利用者大幅増 高速道路も渋滞

年末年始の帰省ラッシュが29日から本格化した。新型コロナウイルス感染症が感染症法上の5類に移行してから初めて迎える正月を前に、駅や空港は多くの人が行き交った。
JR東京駅の新幹線が発着するホームは家族連れの姿が多く見られた。
家族4人で大阪府枚方市の実家に帰省するという東京都の会社員、山村昌平さん(40)は「去年は子どもがコロナに感染して帰省できなかった。今回はおせちを食べてゆっくりしたい」と話した。
JR東海・西日本は今年度から年末年始(28日~1月4日)は混雑予防のため東海道・山陽新幹線「のぞみ」を全席指定席に。29日は東京駅発着の多くの列車で予約率100%となった。
鉄道の利用者は前年度に比べ大幅に増えており、JR各社によると、年末年始の新幹線・在来線の指定席予約数は350万席で、前年度比で44%増だった。
空港では29日、国内線の下り便の利用者で混雑し、国際線の利用者も目立った。年末年始を海外で過ごす人が多く、航空各社が発表した年末年始(28日~1月3日)の国際線の予約者は約36万人と、前年度に比べ44%増えている。
29日の日本発の国際線予約率は日本航空が88・9%、全日空が84・2%となり出国のピークに。両社の年末年始の国際線の総予約数をコロナ禍前の2019年度と比較すると、66%まで回復したという。
高速道路は一部で渋滞が起きた。日本道路交通情報センターによると、29日午後0時半ごろに東名高速道路下り線の海老名サービスエリア付近を先頭に約18キロの渋滞が発生。30日も東名道など下り線で20~30キロの渋滞が予測されている。【一宮俊介、南茂芽育、秋丸生帆】

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