能登半島を襲った地震の被災地では3日、行方不明者の捜索が続いた。4日夕で発生から72時間。これを過ぎると被災者の生存率が大幅に低下するとされている。降雨と強い揺れの中で救出活動が続くとともに、避難者からはライフラインの復旧を求める声が相次いでいる。
能登半島地震を受け、石川県は3日、甚大な被害が出ている輪島市や珠洲市を含む3市2町の集落で少なくとも約750人が孤立していることを明らかにした。一部の集落では自衛隊の救出活動が始まっているが、道路の寸断などで活動は難航している。
県危機管理監室によると、午後3時現在、他に孤立集落が確認されている自治体は、七尾市と穴水、能登の両町。珠洲市内の孤立者数が最も多く約700人に上っている。【深尾昭寛、川畑岳志】