今月2日に羽田空港で航空機同士が衝突した事故から、きょうで1週間です。国土交通省は、航空機が誤って滑走路へ進入することを防ぐための緊急対策を取りまとめました。
斉藤鉄夫国土交通大臣「直ちに取り組むことができる安全安心対策について、緊急対策として取りまとめました」
この事故は今月2日、羽田空港の滑走路で着陸直後の日本航空機と海上保安庁の航空機が衝突し、海保機側の職員5人が亡くなったものです。
事故を受け、斉藤国土交通大臣はきょう、航空機が誤って滑走路へ進入することを防ぐための緊急対策を取りまとめたと発表しました。
今回の事故では、管制官が伝えた「ナンバーワン」という離陸の順番を示す言葉を海保機側が滑走路への進入許可と誤って認識した可能性があることから、国交省は当面、離陸順を航空機側に伝えないことにしました。
また、羽田を含む全国7つの空港で、着陸機が近づく滑走路に別の航空機が進入した際、管制官に注意を促すモニターを常に監視する担当を置くということです。
国交省は今後、航空の安全対策を検討するため有識者会議を設置し、近く、初会合を開くことにしています。