「前日通行できた道が翌日ふさがっていることが毎日のようにあった」過酷な現場の救出活動【能登半島地震】

能登半島地震の被災地で救助活動などを行った新潟市の消防隊員が、12日に会見を開き、過酷な現場の状況と救出にかける思いなどを語りました。
能登半島地震で被災した石川県で救助活動などを行ったのは、新潟県大隊です。新潟県大隊は、県内19の消防本部の210人で構成された緊急消防援助隊で、群馬・岐阜・和歌山3県の大隊と連携し、被災地で行方不明者の捜索や負傷者の搬送などを担いました。
【新潟県大隊 山内大祐大隊長】「お亡くなりになられていましたが、救出された人は居間に一緒にいた感じだったんですね。ですので揺れと同時に、恐らく逃げる暇もなく、もしかして土砂に巻き込まれたのではないかなと…」
石川県輪島市名舟町の捜索現場の映像では、土砂に飲み込まれた家から火が出て白い煙のたっているのが分かります。

重機が入れなかったため、ほとんどの隊員が手で土砂をかき出しながら捜索し、新潟県大隊は12日までに4人の生存者を救出しました。
「1番苦労したのは、前日車両が通行できた道が翌日ふさがっているようなことが、毎日のようにあったこと」
こういったことに加えて雨や雪の影響もあるため、救助現場に行くまでの困難が今も続いていると話します。
「いくら72時間を超えても、発見に至るまでは生存しているものと思って我々は活動している。新潟県内や全国の隊員も、同じような気持ちでやっている」
新潟県大隊は3~4日間ごとに隊員を派遣していて、今後も被災地での活動にあたるということです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする