JR京葉線(東京-蘇我)の通勤快速と快速を朝と夕方以降の時間帯で取りやめ、各駅停車に変更する3月16日のダイヤ改正問題を巡り、千葉市議会が26日にも招集予定の臨時市議会で改正に反対する趣旨の決議案提出を検討していることが14日、分かった。可決されれば改正に強く反発する神谷俊一市長への後押しとなり、市と議会の連携が鮮明となる。
複数の市議会関係者が明らかにした。
ダイヤ改正に慎重な姿勢を崩さないJR東日本千葉支社の動きや市議会各会派の意向を踏まえ、具体的な文言を練る方針。ダイヤ改正の際には沿線自治体の意見を反映するよう求める内容が盛り込まれる方向だ。
市議会では、与野党の主要会派がダイヤ改正に慎重な立場から相次いで神谷市長に改正の見直しなどをJR側に働きかけるよう迫ってきた経緯もあり、決議案は全会一致で可決される公算が大きい。
自民党千葉市議団が昨年12月25日に神谷市長に手渡した要望書は「沿線住民の生活を揺るがす唐突で極端な改正で、改悪と言わざるを得ない」と強い表現でJR側を批判した。
同27日には立憲民主・無所属と共産党も「改正は到底受け入れられない」などとする要望書をそれぞれ市長側に提出し、市と市議会が連携して反発する動きが強まった。
千葉市議会が今後、決議案を可決すれば、同様に改正に反発する外房線や内房線沿線の各自治体の議会も追随する可能性がある。