安倍派解散に幹部は居直り、介錯センセーはご満悦…泣き、責任転嫁する「5人衆」

自民党の裏金疑獄で最も悪質な安倍派が19日、党本部で解散を決めたと発表した。
座長の塩谷元文科相は臨時総会の冒頭、事件について「心より深くおわび申し上げる」と謝罪。「5人衆」と呼ばれる世耕前参院幹事長と事務総長の高木前国対委員長と一緒に頭を下げた。
総会には、あの“介錯センセー”も出席。16日の政治刷新本部で「私は派閥に残って安倍派を介錯する覚悟だ」と大ミエを切った宮澤博行前防衛副大臣のことだ。
総会後の宮澤氏に「介錯できました?」と直撃すると、待ってましたとばかりにニヤリ。こう自説を開陳した。
「切腹する人に対して介錯をするわけです。私が申し上げた中に『(安倍派の)総意として解散をしよう』『私たちも改善の提案をしなかった責任がある』と。自分たちの責任だと思います。自分たちで腹を切って介錯がある。それでいいんじゃないでしょうか」
何が「それでいい」のかサッパリだが、どうやら「自分たちで責任を取ったからよし」と言いたかったらしい。「介錯できたってことですか?」と質問を重ねたところ、「と、思います」と満足げだった。
宮澤氏といえば昨年12月、裏金問題について「(派閥から)『しゃべるな、しゃべるな』と。これですよ」と口止めを暴露。しかし、この日も「誰がかん口令を敷いたか」には触れず、スタンドプレー感がにじんでいた。
総会後に高木氏と並んで会見した塩谷氏は、地元支援者への説明不足を問われ「私個人のことを言えばいいという立場ではありません」と居直りつつ、「例えば宮澤さんは隣の選挙区ですけど、彼のように『自分はこうだ』と言って終わる話じゃありません」と宮澤の振る舞いをチクリ。
一方、政治資金パーティーの販売ノルマ超過分の還流がいつ始まったのか経緯などについては「誰がということも分かっていない」「会長が決めてきたのだろう」とノラリクラリだった。
故・安倍元首相の名前を冠する派閥が解散に至ったことに、高木氏は「亡くなってからも安倍派を名乗らせていただいたことは大変ありがたい」などと声を詰まらせた。泣きたいのは、不正に裏金をこさえる国会議員が「おとがめなし」で開き直る姿を見せつけられた国民である。
検察の本丸とみられてきた西村前経産相は単独会見で、計100万円のキックバックを受けていたことについて「把握していなかった」と釈明。還流分は都内で開催したパーティーの収入として計上していたと説明し、「秘書がそういう判断でやってきた」と責任転嫁した。

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