北海道岩見沢市で義理の弟とみられる男性を殺害しようとした疑いで男が逮捕された事件。余市町ではこの男の姉も死亡していますが、男が「親族間でトラブルがあった」という趣旨の供述をしていることが新たにわかりました。
廣瀬美羽記者)
「高橋容疑者を乗せたバスが出てきました」。
23日午後、殺人未遂の疑いで身柄が検察庁に送られた高橋元容疑者(54)。
21日、岩見沢市の住宅で義理の弟とみられる男性を刺して殺害しようとした疑いがもたれています。
高橋海斗記者)
「鑑識による現場検証が行われています」。
また、岩見沢市から西におよそ100km離れた余市町のアパートの一室では、高橋容疑者の姉の高橋佳世子さん(63)が心肺停止の状態で発見されました。佳世子さんは病院で死亡が確認され、体には刺し傷があったということです。
高橋容疑者は21日午前10時ごろに自宅近くで軽乗用車を借り、その後余市町を経て岩見沢へと向かったとみられています。
高橋容疑者は警察の調べに対し「2人を殺そうと考え実際にやった」という趣旨の供述をしていることから、警察は高橋容疑者が佳代子さんを殺害した可能性が高いとみて捜査を進めています。
高橋容疑者と佳世子さんの父親が息子の逮捕についてカメラの前で語りました。
高橋容疑者の父親)
「わたしは本当に気持ちが落ち着きませんでした。まだ今でも落ち着かないんです」。
亡くなった娘の佳世子さんについては…
高橋容疑者の父親)「いつもここきては、うちの玄関前でうちの中にはいっておかずを作って持ってきたりしてくれていたんだよね」。(Q最後に佳世子さんと会ったのは)「亡くなる前の週ですね」、「元気でいて頂戴って言ってオレにあいさつしていったんだよね、それが最後でしたね」。
高橋容疑者と佳代子さん、そして義理の弟とみられる男性の間にいったい何があったのか。23日、新たな供述がわかりました。
高橋容疑者)
「親族間でトラブルがあった。2人を一方的に恨んでいた」。
警察はこうした高橋容疑者の供述について慎重に裏付けを進め、動機について調べを進める方針です。