今季最強の寒波の影響で、能登半島地震の被災地では、“警報級”の大雪となるおそれが懸念されています。石川県内の被災者は「北陸の雪は重い。さらに家が倒壊するんじゃないか」と、二次災害への不安を口にしました。
今季最強の寒波襲来大分道は一部区間で通行止め
今シーズン最強寒波の影響は、23日夜になっても…。
福岡県の一部地域や佐賀県全域などに大雪警報が発表されている九州北部。雪の影響で23日夜、大分道の筑後小郡ICと別府ICの間は上下線ともに通行止めとなっています。
23日朝、福岡市では寒さに身を縮めながら通勤する人の姿が見られました。
女性「急に寒くなってちょっとびっくり」男性「いつもは巻かないが、手袋と首に(マフラーを)巻いてきた」
大分県九重町では、先が見通せないほどの激しい雪が…。
北海道では雪の影響とみられる死亡事故も
広く大荒れとなった北海道では、雪の影響とみられる事故も起きています。
23日午前8時半ごろ、士別市の路上で87歳の女性が、道路を除雪していたホイールローダーにはねられ、死亡しました。
事故当時、現場付近は雪が降り続き見通しが非常に悪かったということで、警察が詳しい原因を調べています。
被災地でも“警報級”の大雪 被災者から不安の声「家が倒壊するのでは」
能登半島地震の被災地、石川県では23日夜から強い雪が降り始めました。大雪の除雪作業などのため、石川県内の国道と県道の一部が午後8時から通行止めに。24日にかけ“警報級”の大雪となる恐れがあります。
珠洲市のホームセンターには、灯油のタンクなどを買い求める客が列を作りました。ビニールハウスに避難する珠洲市の被災者は、“つっかえ棒”を立てて補強するほか、ストーブを炊き続けて耐えしのぐといいます。
菊谷正好さん(74)「暖まれば(雪が)解けますから。ある程度。(ストーブを)ずっと1日中焚き続ける」
“奥能登”の4つの市と町では除雪車95台を用意。約450人が身を寄せる輪島市の避難所では、窓ガラスが割れた部分をブルーシートと木の板で塞ぐ対策を取りました。
ただ、被災者からは不安の声も…
坂口政昭さん(61)「北陸の雪って重いので、さらに家が倒壊するんじゃないかって。その心配がある」
この寒波の影響は25日にかけて続くとみられ、普段あまり雪が降らない地域でも積雪となる恐れがあり、警戒が必要です。