東京都足立区の自宅で、自営業の高橋徳弘さん(55)と妻の希美江さん(52)の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された技能実習生のデラ・クルース・ブライアン・ジェファーソン・リシン容疑者(34)=茨城県土浦市大手町、フィリピン国籍=が「報酬をもらう約束で手伝った」という趣旨の供述をしていることが、捜査関係者への取材で判明した。デラ・クルース容疑者は22日に茨城県内で確保された際、右手を骨折するなどして入院しており、警視庁千住署捜査本部は事件との関係を調べる。
事件を巡っては、夫婦の知人女性、モラレス・ヘイゼル・アン・バギシャ容疑者(30)=足立区千住龍田町、フィリピン国籍=が19日に死体遺棄容疑で逮捕された。捜査本部は、モラレス容疑者が主導的な立場で、デラ・クルース容疑者に報酬を約束したうえで指示していたとみている。
捜査関係者によると、夫婦の遺体には複数の刺し傷があり、2人とも死因は心臓の損傷によるものだった。室内に血痕があったほか、遺体の見つかった洗面所の床下からは、血液の付着した刃物も見つかったという。一方、夫婦のスマートフォンや財布は持ち去られたとみられる。
モラレス容疑者は以前に交際していた高橋さん夫婦の長男から数十万円を借り、返済を巡りトラブルになっていたとされる。一方、デラ・クルース容疑者はモラレス容疑者とは来日前から知人同士だったが、夫婦とは面識はなかったとみられる。捜査本部は24日、モラレス容疑者の自宅を死体遺棄容疑で家宅捜索した。【木原真希、岩崎歩、菅健吾】